まず初めにオーストラリアの医師免許取得プロセスを理解してください:
「豪州医学部卒業後はAHPRAのProvisional Registerにて研修医をやり、12カ月の終了事にGenereal Registerが発行されます。
この時点でのスキルポジションはMP(Medical Practitioners 253999)。その後Specialist Trainingに入りたい人病院でのトレーニングを2~4年行い。終了時に Specialist Register(専門医) を取得します。」
日本の医師プロセスとは多少異なっています。General Registerにて医師(MP)、Specialist Registerで専門医、 どちらも移民局ではPRに必須のFull Registerです。
Australian Medical Board は現在、医師に5種類の登録を発行しています。
General registration
Specialist registration
Provisional registration
Limited registration
Non-practising registration.
上記の登録方法(registration)もあわせ、オーストラリアの医師免許プロセスに必要は情報・流れは以下サイトを参照してください:
IMG pathways (International medical graduates (IMGs) Pathway)
https://www.medicalboard.gov.au/registration/international-medical-graduates.aspx
適正Pathway自己診断表
https://www.amc.org.au/assessment/pathways/self-check/
以下の表はオーストラリア医師登録のPathwayです:
Standard Pathway Full Reg.はGeneral Register =日本の研修医終了相当 | Registrationの種類 a. Limited Registration: AMC exam part1 + job offer b. Provisional Registration: AMC part 1&2+ job offer c. General Registrationになるには: Provisional + min12m hospital rotation or supervised GP position Limited +AMC part 2 + min 12m hospital or supervised GP position |
** IMGはいきなりGeneral Registrationはとれない仕組みになっています。 ***AMC Exam はPart 1 (AMC CAT MCQ:筆記試験)とPart 2 (Role-Play:)。 ただしworkplace based assessment (full rotation)をパスすればPart2と同等とする。 |
Competent Authority Pathway | Provisional Registration 日本の医師免許保有者は該当せず。 | イギリス連邦(Commonwealth of Nations)国、NZやSouth Africa等の医師免許保有者が対象。 |
Specialist Pathway Full RegistrationはSpecialist Registration=専門医コンサルタント |
*RegistrationとAssessment 専門医学会毎にアセスメント、トレーニング期間は異なる。 1- Not Comparable - Specialist Pathway 不可 2- Partially Comparable - limited/prov reg 3- Substantially Comparable - Prov/specialist reg 日本人はおそらく該当しない。 | 専門分野毎のCollege(学会)にPathway規定あり。 |
Short Term Training Pathway (Limited Registrationのみ可能) | 24カ月限定の帰国前提のSpecialist in training ポジションですが、ここを足掛かりにSpecialist Registrationにつなげる人も稀にあり。 | -- |
Standard PathwayでGeneral RegisterをとってSpecialistを目指す人が多いです。
注意: 雇用系ビザTSS(482)を申請するためには、General registrationまたはSpecialist registrationを保持する必要はありません。この規則は、暫定ビザ全般に適応されます。原則「Limited registration+雇用主確保」にてTSS(482)ビザ申請が可能です。 しかし同じ雇用系ビザでも、永住権であるENS(186)に申請するためにはGeneral registrationまたはSpecialist registrationが必要です。 またGSM系ビザ(Subclass 189, 190 and 489 visas)を申請するためにもGeneral registrationまたはSpecialist registrationが必須条件です。
以下は直近(2022年度)に、QLD HealthのSponsorshipを受け、雇用VISAを取得された日本人医師のプロセスを例として記載します。
①まずはProficient Englishスコアを日本国内でクリア
これは順不同で、English proficiency は④の前に満たされていれば、いつでも問題ありません。逆に、⑦のステップの時点でまだ有効である必要があります。OET/IELTS Academic/PTE Academicが日本国内でも受験可能ですが、PTEが圧倒的に楽と言う意見が多く②のことを考慮してもピアソンセンターの環境にも慣れることができるので、PTEをお勧めしています。
②Exam part1(筆記試験)をETASにて渡豪し受験する
。これは渡豪する必要はなく、日本のピアソンセンターで受験できます。日本ですと大阪(と東京にもあったかもしれません)になります。
③Exam part2(口頭試験)をETASにて渡豪し受験する
これはメルボルンのAMC専用テストセンターでしか受験出来ないルール、だったのですが、Covidのため今はonlineでもやっているようです(Covidが落ち着けば方針が変わる可能性あり)。
https://www.amc.org.au/assessment/clinical-examination/clinical-examination-events-and-dates/
ただし自宅から、とはいかないと思いますので、おそらく各国・各州に指定されたonline用のテストセンターがあるのでは?と思います。推測です。
④QLD Healthに申し込み
Qld Healthに申請するというよりも、QLDですと各地域のHealth Service (VICにはこのシステムはなく、各病院になると聞いています) のrecruitment sectionにresumeや過去のAMC合格証など諸々の書類をメールで片っ端から送りつけ、interviewのofferを待ちます。各州Statewide recruitment campaignもあるにはありますが、公式のcampaignはほぼほぼlocal graduatesにしかチャンスがないという理解です。しかしながら各病院はそれだけではJunior doctorの数をまかないきれないので、各自に採用を行っています。Internationmal doctorの入るチャンスはそこにしかないと理解です。
⑤ETASにて渡豪しQLD Healthとの面接
これはonlineでの面接が可能です。おそらくCovidが無くても、online面接は可能のようです。
⑥QLD Healthからスポンサーシップの認可を得る
⑦AHPRAにLimited Registration申請
⑧482VISA申請
employment offerが来てからは、まずAHPRAのregistrationの申請をいの一番に行います。registration typeはLimited, もしくはprovisionalという名前になるのですが、本質的な違いはありません。審査が行われ、in-principle registrationというものが降り次第 (暫定registrationのようなものです:正式なregistrationは渡豪してからしか与えられません)、visaの準備にとりかかります。
正式なvisa sponsorshipというのはAHPRAのプロセスが終わってから保証されるわけですが、当然雇用主は私たちがvisa sponsorshipを必要としていることは最初から知っていますので、employment offerが来た時点でsponsorshipは確約されたものと考えてかまいません。
上記プロセス、Standard pathwayというAMC examなども全てクリアしてからアプリケーションを出す というある種正面突破のようなpathwayです。
どの公立病院に雇用される場合でも、QLD Healthがスポンサーになります。QLD HealthはState GovernmentなのでSponsorshipは保有しており、Nomination枠も保有している為、482申請必要なのはVISA Applicationのみですが、ここまでは面倒を見てくれないので、VISA Applicationは申請者自身がアレンジする必要があります。←この部分が弊社サービスをご利用していただく部分になります。
学校教員は、小学校・中学校・高校ともにAustralian Institute for Teaching and School Leadership(通称AITSL)にて技術査定審査が行われます。
審査では、経験よりも教員資格を受けるにあたり大学で受けたカリキュラムの内容が重視されます。日本の教員カリキュラムは、オーストラリアの教員カリキュラムと内容が大きく異なるため、実際に豪州の定めるスタンダードを満たしておりません。
日本の教員資格を基に、オーストラリアのAITSLの、教員認可を受けるのはかなり困難です。
下記が対象となるスキルです:
Early Childhood (Pre-Primary School) Teacher 241111 AITSL
Secondary School Teacher 241411 AITSL
Special Needs Teacher 241511 AITSL
Teacher of the Hearing Impaired 241512 AITSL
Teacher of the Sight Impaired 241513 AITSL
Special Education Teachers nec 241599 AITSL
現在、AITSLのSkill Assessmentをパスするためには、非常に高い英語力が必要となります。
IELTS Academic Module 7 in each band及びSpeakingとWritingが8以上であることが条件になっています。
認定機関はNational Accreditation Authority for Translators and Interpreters (通称:NAATI)。
審査では、いままでの経験は重視されません。また、他国の資格も評価対象にはなりません。
オーストラリア政府公認の通訳・翻訳家になるためには、オーストラリアの国家資格となるNAATI(National Accreditation Authority for Translators & Interpreters)の資格を取得する必要があります。このNAATIの資格を取得するための方法は定期的におこなわれる、NATTIの公認検定試験に合格するかNAATIの認定を受けた通訳・翻訳の専門コースを受講し、規定の条件をクリアするしかありません。
NAATIの資格は5段階にわかれていますが、技術独立移住系ビザを申請する為にはプロフェッショナルレベル(レベル3)以上が必要になります。
下記が対象となるスキルです:
Interpreter 272412
Translator 272413
現在、残念ながらSOLには掲載されずCSOLのみの掲載です。州によってはS190用のState Nomination Listに掲載されている場合も有ります。
農林水産業と言った第一次産業研究者の審査はVETASSESSになります。
審査では、経験及び大学で受けたカリキュラムの内容が重視されます。日本の教員カリキュラムは、豪州の定めるスタンダードを満たしていれば認可を得る事ができます。
下記が対象となるスキルです:
Agricultural Consultant 234111
Agricultural Scientist 234112
Forester 234113