S189でもS190でもポイントが不足する場合のオプションと言える技術移住ビザ(暫定5年)です。州政府のスポンサーを得、15ポイントの追加が得られます。もしくは特定エリアに親戚が永住者もしくは市民として在住している場合、スポンサーとなってもらって15ポイントの追加が得られます。
将来的に、スポンサーを得たエリアに最低3年間在住し、なおかつ3年以上完全雇用にて年収AU$53,900を得る条件を満たせばS191永住権への切り替え申請が可能です。
*州政府がスポンサーしてくれる場合の人口増加地方エリア(Regional or Low Population Growth Area)と親戚がスポンサーしてくれる場合の特定エリア(Designated Area)は異なります。
技術独立移住ビザ申請の特徴として、ビザの本申請を直接行う事はできず、まず移民局にはEOI(Expression of Interest:申請可否伺い)をオンラインで行います。この段階で、下記申請条件は揃っていなくてはいけません。
EOIを確認した移民局が、申請許可(Invitation)を発行して、始めてビザ本申請が可能になります。この時、申請許可(Invitation)が発行されてから60日以内に本申請を行わなくてはいけません。本申請に関し、可能な限り(二週間以内が目処)早く、関連書類を提出する必要があります。
- EOI(Expression of Interest:申請可否伺い)・申請許可(Invitation)方式
- 特定エリアに在住の親戚のサポートを受けるか、州政府からスポンサーされなければいけない。
- ポイントテストでパスマーク65に達する事。
-年齢18歳以上から45歳未満であること。
- 技術(移民局選定技術:Combined list of eligible skilled occupations)の技術査定をパスする事。
- 高い英語力を保有している事(Competent English:IELTS 6 in each band等)
- 健康上大きな問題が無いこと。犯罪歴・起訴歴等が無いこと。
特定エリアに親戚が永住者もしくは市民として在住している場合、スポンサーとなってもらってS491に申請する事ができます。ただし、この場合の申請可能スキルはCombined list of eligible skilled occupationsではなくMedium and Long-term Strategic Skills List (MLTSSL)の掲載スキルに限られます。
- 両親
- 兄弟姉妹
- 叔父叔母
- 甥姪
- 従兄弟従姉妹
- 祖父母
なお、各州毎に独自のState Skilled Occupations List(SSOL)があり、そのリストに掲載されている州のみに、Nomination申請が可能になります。このSSOLは、Combined list of eligible skilled occupationsから各州がピックアップしたSkillです。また、このSSOLには、Skill別に英語条件や就労経験年数の条件が付加されている州があります。 州によっては、S190とS489のリストが同じところもあれば分けている州もあるので要注意です。
基本的にはオーストラリア国外から申請するのが多いですが、申請者がNo further stay条件(Condition)の付いていない学生ビザやビジネス系ビザ(substantive visa)もしくはブリッジビザABC(Bridging A, B or C visa)を保有している場合は、オーストラリア国内から申請が可能です。一度、オーストラリア国内で申請すると、ブリッジビザが発給され、審査期間中もオーストラリア国内に滞在することが可能です(但し、このブリッジビザ期間中は、原則、以前に保有していたビザの諸条件(就労時間制限等)が適応されます)。
ビザ本申請の際に、以下のタイプの家族を同時に申請する事が可能です。
- 配偶者(入籍済)・事実婚関係者(未入籍)・同姓婚者
- 実子・養子
- 申請者の両親(但し、経済的に申請者に頼らざる得ない状況を証明)
ビザ発給後に子供や両親を別途申請する事も可能ですが、非常に大変なプロセスを踏むことになります。可能な限り、同時申請を行った方が良いでしょう。
5年の暫定ビザであり、このS491の発給を受けた申請者及その家族は、指定されたエリアにてのみ在住・就労・就学が可能です。モニタリングされる為、勝手にエリアや州を移す事はできません。
- State or Territory Government: you can only live in a Regional or Low Population Growth Area
- 親戚スポンサーRelative: you can live in a Designated Area
オーストラリア国外にて、ビザ発給を受けた場合は、移民局の指定した日時までに一度は入国する必要があります。これは必須条件です。
15 points for nomination by a State or Territory government agency or sponsorship by a family member residing in regional Australia, to live and work in regional Australia; S489時には10ポイントだったスポンサーポイントが15に引き上げられます。
10 points for certain Science, Technology, Engineering and Mathematics (STEM) qualifications; STEM学位(PhDもしくはMaster by Research卒業生)保有者には10ポイントが加算されます。
Partner Points: 10 points, if one of the following apply: skilled spouse or de facto partner (Skills assessment and Competent English); or applicants without a spouse or de facto partner (single) パートナーを伴わない独身申請者、もしくはパートナーがスキルアセスメントをパスしている上Competent Englishスコアを保有している場合は10ポイントが加算されます。
5 points: if your partner has Competent English. Your partner can be over 45 years of age and does not need a Skills Assessment: 上記に該当しないもののパートナーがCompetent Englishスコアを保有している場合は、年齢に関係なく5ポイントが加算されます。
EOI提出情報を元に、以下のように審査優先順位がつけられます。
First: Applicant with a skilled partner OR applicants without a partner:Skill Assessmentをパスしなおかつ英語力のあるパートナー(副申請者)を伴う申請者、もしくは独身者申請者。
Second: Applicant with a partner who can demonstrate Competent English (but does not have the skills for skilled partner points):Competent Englishを有するパートナー(副申請者)を伴う申請者。
Third: Applicant with a partner who is ineligible for either competent English or Skilled partner points.上記のいずれにも該当しない申請者。
以下の表にあるように、シドニー・メルボルン・ブリスベンを除く地域が申請対象になります。
Definition | Locations | Regional incentives |
Major Cities | Sydney. Melbourne. Brisbane |
NA |
Cities and major regional centres | Perth Adelaide Gold Coast Sunshine Coast Canberra Newcastle/Lake Macquarie Wollongong/Illawarra Geelong Hobart |
?Access to the dedicated 25,000 regional places. ?Priority processing on regional visas. ?Access to the Regional Occupations List ? more jobs compared to non-regional lists. ?International students studying at regional universities will be eligible to access an additional year in Australia on a post-study work visa. |
Regional centres and other regional areas | All other locations | -Access to the dedicated 25,000 regional places. -Priority processing on regional visas. -Access to the Regional Occupations List ? more jobs compared to non-regional lists. -International students studying at regional universities will be eligible to access an additional year in Australia on a post-study work visa -Priority in negotiating region-specific Designated Area Migration Agreements (DAMAs) |
S190やS491と言った、州政府のNominationやSuponsorが必要となる申請には、各州毎の受け入れ技術スキルの情報が必要になります。移民局にはCombined List リストと言う、全般を包括するリストがありますが、各州政府は別途、このCombined List をベースに独自の受け入れスキルリスト(State Skilled Occupation List)を作成しています。各州政府ともに頻繁にリストアップデートをしますので、S190やS489申請を準備している場合、常に最新情報を知る必要があると言えます。
ニューサウスウェールズ州政府の受け入れスキルリスト2019/2020年度版
クイーンズランド州政府の受け入れスキルリスト2018/2019年度版
ACT州政府の受け入れスキルリスト2019/2020年度版更新
南オーストラリア州政府の受け入れスキルリスト2019/2020年度版更新
タスマニア州政府の受け入れスキルリスト2019/2020年度版
西オーストラリア州政府の受け入れスキルリスト2018/2019年度版(未定)
ノーザンテリトリー準州政府の受け入れスキルリスト2019/2020年度版更新
ビクトリア州政府の受け入れスキルリスト2019/2020年度版
サービス内容 | - 491申請可否の無料初期査定 - 最大限にポイントシステム上、取得ポイントが増すためのアドバイス - スケジューリング及タイミング指示 - EOI申請・ビザ本申請、その後の移民局との全てのコンタクト - 州政府へのスポンサー申請と州政府との全てのコンタクト - 申請提出書類リストの作成及指示 - 申請提出書類の作成補助(サンプル渡・プルーフリード・手直し) - NAATI翻訳手配 - Certified Copy作成(パスポートを除く) - その他、移住・就職活動に関するアドバイス |
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申請代行費用 | AU$2,500.00- Basic・申請者が一人の場合 配偶者AU$100プラス・子供1人につきAU$100.00プラス *州政府及移民局ビザ申請代行費用のみで、技術査定申請代行費用を含みません。 技術査定申請代行費用に関しては、技術別詳細を参照にしてください。 |
注意・追記事項 | NAATI翻訳費用は別途発生します。また、裁判所係争ケース(離婚問題・認知子問題)を過去現在とお抱えの場合は、追加費用が発生します。 健康上の問題(結核経験・移植経験など)を過去に抱えていた場合は、事前にお教えください。犯罪歴(起訴歴)に関しても同様です。 配偶者(パートナー)が同性の場合、事前に通知してください。 |